【横浜市】カジノを含むIRを山下ふ頭に誘致へ!実現に向けた課題や今後のスケジュールは?

スポンサーリンク

2019年8月、横浜市の林文子市長山下ふ頭にカジノを含むIR(統合型リゾート)の誘致を進める方針を正式発表しました。特に『カジノ』については賛否両論あり、非常に大きな話題になっています。

2019年8月22日の記者会見でも使用されたこちらの横浜市の資料『IRの実現に向けて』を中心に概要をご紹介します。

IRについて

IRとはIntegrated Resortの略で、日本語では統合型リゾートと訳されます。
IRは一般に、MICE施設(会議場施設・展示施設など)、ホテル、レストラン、エンターテイメント施設やカジノなどが入る複合施設です。諸外国においては、ラスベガスやシンガポール、マカオなどに大規模なIRがあることで有名ですね。

横浜市のIR誘致についての発表以降、『カジノ』というワードだけが大きく注目されている気がしますが、カジノはIRの中のひとつの施設にすぎません。

IR整備法(特定複合観光施設区域整備法)では、ゲーミング区域(カジノ)の床面積には上限が定められており、IR施設の床面積の合計の3%以下となっています。
IR整備法については、こちらの首相官邸ホームページに掲載されている説明資料にも記載されています。

横浜市の資料で紹介されている事業者からの提案によると、非常に大規模なMICE施設や宿泊施設、エンターテイメント施設も併設されます。ビジネス客からファミリー層まで幅広く対象にしたリゾートとなるようです。国内外からの観光客だけでなく横浜市民も楽しめる統合型リゾートとのことになっています。

スポンサーリンク

横浜市の現状と課題について

IR誘致を決めるにあたり検討の過程で整理したと思われる横浜市の現状と課題について、はじめにご紹介した横浜市の資料『IRの実現に向けて』の冒頭で説明されています。

一部をご紹介しますが、IRの実現によりこれらの課題が解決に向かい、横浜の活性化、増収効果が得られることを見込んでいるようです。

観光の現状について

横浜市への観光の現状について、外国人宿泊客の少なさや日帰り観光客の多さ、観光消費額の少なさなど、課題が数多くあるようです。

横浜市の観光消費額ついては、どのように調査されたかなどの情報も含め『横浜への観光客数(2018年)は3,420万人!横浜市の観光統計についてご紹介します』でご紹介しています。

人口・経済の見通しについて

国内の市の中でも最大の人口を誇る横浜市ですが、これまで増加し続けてきた人口も2019年をピークに、減少に転じていくと見込まれています。

横浜市の人口については『日本一の規模を誇る横浜市の人口統計から気になるデータをご紹介します!』で詳しくご紹介しています。

生産年齢人口の減少と合わせて、高齢化の進行により老年人口は増加していきます。これにより、税収の減少、社会保障費の増加など、厳しい財政状況が続いていくことが見込まれます

山下ふ頭について

IR実現に向けた再開発を検討している横浜港の山下ふ頭は、山下公園に隣接しています。山下公園は近隣に各種交通機関も充実しており、各地からのアクセスも便利です。

山下ふ頭案内図

IRが完成するとこの山下公園のあたりの雰囲気も大きく変わりそうです。

山下ふ頭は現時点ではクルーズ船を停泊させるふ頭のひとつとしても利用されており、『【横浜港(大さん橋・新港・大黒・本牧・山下ふ頭)】今後のクルーズ船受入や開発計画をまとめました!』の記事でもご紹介しています。

山下ふ頭に停泊する巨大客船(2019年4月)
スポンサーリンク

IRの効果と懸念事項について

横浜市の資料にはIRのイメージ図が載っていますが、とても派手で華やかなイメージです。

IRが完成すると、観光客数も大幅な増加が見込まれるようです。IRへの訪問者数の想定は、年間で2,000万人〜4,000万人とされています。参考として記載されているテーマパークの入場者数(東京ディズニーリゾート(2018年):3,255万人、ユニバーサルスタジオジャパン(2017年):1,494万人)と比較しても遜色ない水準ですね。

また、地方自治体の増収効果については、年間820億円〜1,200億円(事業者から提供された数値を基に、委託先の監査法人が整理)とあります。

IRは観光、地域経済の振興や増収など、様々なプラスの効果が期待されますが、一方で施設の中でも注目されているカジノに対する懸念事項が指摘されています。

  • ギャンブル依存症
  • 青少年への影響等
  • マネー・ローンダリング
  • 反社会的勢力の関与
  • 地域環境への影響

2019年6月に横浜市が開催した説明会の資料にも記載されていますので、このような懸念事項があることは承知の上で、依存症の人を増やさないように取り組む環境や治安悪化などへの対策を強化する環境が整ってきたという判断のもと、横浜市としてはIR誘致を決めたようです。

一方で、これらの悪影響を懸念して、カジノ誘致に反対している横浜市民も多くいるものと思われます。横浜市としては市民の理解を得るために、順次丁寧な説明会を開いていくようです。

2019年12月から2020年3月にかけて実施される説明会については、『【横浜市】カジノを含むIR(統合リゾート)市民向け説明会を実施!開催日程などの情報をご紹介します!』でご紹介しています。

IR開業に向けたスケジュールについて(2019年8月時点)

横浜市の資料の最終ページに、IRの実現に向けたスケジュールについて2019年8月時点の見込みが掲載されていますが、かなりざっくりしたスケジュールで年単位に何を進めるといった情報はありません…

2020年代後半の開業に向けて、本格的な検討を進め、実施方針の策定・公表、IR事業者の決定などのステップを進めていく流れとなっているようです。

まとめ

横浜の山下ふ頭へのIR誘致についての情報をご紹介しました。IRの中にカジノを含む計画ということで、ギャンブル依存症や治安悪化を心配する声があがっているようです。

カジノについては特に賛否両論あるかと思いますが、このIRが実現するかどうかで未来の横浜のイメージを大きく左右することになりそうです。今後の動向に注目したいと思います。

スポンサーリンク