【横浜市】今後の鉄道計画(横浜環状鉄道など)についての情報をまとめました
横浜市は中期計画で『交通ネットワークの充実による都市インフラの強化』を掲げており、具体的な鉄道計画は、下でご紹介している国土交通省の『東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申)』に基づいて取り組んでいます。
この中から横浜市に関連するプロジェクト(横浜環状鉄道、高速鉄道3号線(ブルーライン)の延伸、東海道貨物支線の貨客併用化)についての情報をご紹介します。
横浜市公式サイトのこちらのページ『横浜市における鉄道計画』でも情報提供がされています。
東京圏における今後の都市鉄道のあり方について
国土交通省は2016年4月にこちらの資料(東京圏における今後の都市鉄道のあり方について)を発表しています。
東京圏の都市鉄道について、今後対応すべき課題として
- 混雑の緩和
- 速達性の向上
- 都市構造・機能の再編整備等への対応
- 空港、新幹線等へのアクセス機能の強化
- シームレス化
- バリアフリー化
が挙げられています。今後の東京圏の鉄道のあり方についても詳細に説明されています。非常にボリュームのある資料ですが、ご興味がある方はぜひご一読ください。
国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクトとして、横浜市においては具体的には
- 横浜環状鉄道
- 横浜市営地下鉄ブルーライン(高速鉄道3号線)の延伸
- 東海道貨物支線の貨客併用化
の3点が挙げられています。
これらのプロジェクトについて以下で概要をご紹介します。
横浜環状鉄道について
横浜市に環状の鉄道を通す『横浜環状鉄道』という大きな構想があるようです。具体的には、
- 日吉〜鶴見
- 中山〜二俣川〜東戸塚〜上大岡〜根岸〜元町・中華街
をつなぐ鉄道の新設が検討されています。横浜市内の主要地域の環状方向のアクセス利便性向上が期待されます。現在はこれらの主要駅間の行き来には、横浜駅を経由しなければならない場合がほとんどですが、環状鉄道ができれば移動がだいぶ楽になりそうです。
横浜市営地下鉄グリーンラインが既に日吉〜中山間で開業していますが、横浜環状鉄道はこのグリーンラインを延伸する構想のようです。これが実現すると、鶴見から元町・中華街まで、ぐるっと大きな環状の鉄道が完成することになりますね。
ただし、具体的な開業予定等は未定のようですので、実現するとしてもかなり遠い未来の話になりそうです。
ブルーライン延伸について
横浜市営地下鉄ブルーラインの延伸について、現在の終着駅であるあざみ野駅から、小田急線が通る新百合ヶ丘駅までの区間を新たに整備する計画となっています。
これにより、横浜・新横浜から港北ニュータウン、新百合ヶ丘・多摩ニュータウンなど、横浜と川崎市北部、多摩地域を結ぶ新たな路線が完成することになります。
あざみ野〜新百合ヶ丘間には新駅は4駅(既設のあざみ野駅を除く)設置される予定となっており、令和12年(2030年)の開業が目標とされています。
ブルーラインの延伸については『【横浜市営地下鉄ブルーライン】2030年開業目標の延伸計画(ルートや新設駅等)についての情報をまとめました!』でさらに詳しくご紹介しています。
東海道貨物支線の貨客併用化について
東海道貨物支線は、東海道本線の品川から横浜のあたりを概ね並走している貨物用の路線です。この路線について、乗客を乗せて走る旅客用としても利用できるようにする計画があるようです。
具体的には『品川・東京テレポート〜浜川崎〜桜木町』を結ぶ路線が検討路線とされています。
実現すると、この区間を並走して走る東海道線、横須賀線、京浜東北線、京急線等の混雑の緩和にもつながるものと思われます。
多くの自治体にまたがる長い路線ですので、多くの検討事項があるようで、こちらも具体的な開業予定等は未定のようです。
まとめ
横浜市で検討されている鉄道計画についてご紹介しました。
ご紹介したブルーライン延伸、横浜環状鉄道、東海道貨物支線の貨客併用化以外にも、『【相鉄・JR直通線】2019年度に開業予定!運賃も発表!停車駅や行き先は?』のとおり2019年11月には相鉄・JR直通線が開業となります。
また、『【相鉄新横浜線・東急新横浜線】新横浜へのアクセスが便利に!2022年度開業予定!』のとおり東急新横浜線・相鉄新横浜線が2022年度に開業予定となっています。
横浜市の鉄道は今後ますます便利になっていくようですので、新たな路線の動向について注目したいと思います。