横浜市へ外国人旅行者はどこの国の人が多いのか?来訪目的は?クルーズ旅客の調査も実施

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横浜市から『横浜を訪れた外国人旅行者に関する実態調査の結果』が公表されています。さらにテーマ別調査として、近年の外国客船の寄港回数増加をふまえ、横浜港を利用するクルーズ旅客に関する調査も実施されています。
気になったポイントなどを中心にご紹介します。

外国人旅行者に関する実態調査について

横浜市では横浜を訪れた外国人旅行者に関する実態調査を2018年度に初めて実施し、2019年5月にこちらの記者発表資料のとおり調査結果を発表しました。

国別の来訪者数や横浜への来訪目的についての調査などに加え、テーマ別調査のクルーズ旅客に関する調査と幅広く調査されています。

より詳細な資料はこちら(観光に関する調査・統計データ)に掲載されており、調査実施の背景や目的などから丁寧に説明してあります。調査手法や調査対象、調査時期、サンプル数等の実施概要の詳細についても記載してありますので合わせてご確認ください。この資料から個人的に気になる点などを中心にご紹介します。

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横浜への来訪者の『全体量調査』について

2018年1月から9月までの9カ月間に、横浜市内に2時間以上滞在した訪日外国人を昼間時間(10〜17時)、夜間時間(2〜4時)ごとに調査して国別に集計しています。夜間というのは真夜中の2時〜4時ですので宿泊した人という整理になるようですね。
どのように調査したのか気になりますが調査手法は『ローミングデータ(NTTドコモ)利用者数の観測』とさらっと書いてありますが、ローミングデータというのは聞いたことがなく意味が良く分からなかったので調べてみました。

ローミングとは、携帯電話やインターネット接続サービスなどを、その通信事業者のサービス範囲外の地域においても他の事業者の設備を通じて利用できるようにすることです。
ローミングデータとは、訪日外国人旅行者が日本国内で自国の携帯電話を使用することによって蓄積されるデータで、これを用いると基地局単位で国籍や位置情報が把握可能のようです。

横浜市内の昼間来訪者数は9カ月で102万人、夜間来訪者数は54万人でした。宿泊を伴わず、日帰りで横浜を訪れる観光客がそれなりに多いようです。

国別の来訪者数は以下のとおりです。
昼間、夜間ともやはり中国、台湾、韓国など近場のアジアからの来訪者が多いですね。その他は米国やオーストラリア、英国からの来訪者も多いです。

国別来訪者数(昼間時間)

  • 中国:207,423
  • 台湾:148,674
  • 韓国:114,699
  • 米国:114,422
  • タイ:58,670
  • 香港:55,371
  • オーストラリア:31,017
  • 英国:30,439
  • カナダ:24,782
  • フィリピン:24,331

国別来訪者数(夜間時間)

  • 中国:137,265
  • 台湾:70,305
  • 米国:57,625
  • 韓国:46,439
  • タイ:31,501
  • 香港:22,127
  • 英国:21,184
  • フィリピン:15,540
  • オーストラリア:15,430
  • ドイツ:13,805

横浜への来訪者の『来訪目的』調査について

横浜に来訪する外国人の来訪理由など来訪の内容を把握するための来訪目的調査も実施されています。
2018年1月から12月の間に横浜を訪れたと回答した『米国、英国、中国、台湾、韓国、タイ、インドネシア、マレーシア』に居住する人を対象としたインターネットによるアンケート調査です。

横浜への主な来訪目的

横浜への来訪目的は以下のとおり観光が約8割となっています。観光庁による日本への来訪目的の調査と大きな傾向の違いはないようです。

  • 観光:81.6%
  • ビジネス:6.9%
  • その為:11.5%

横浜で行ったこと(複数回答)

横浜でおこなったことを確認すると、上位の回答は以下のとおりです。『日本食を食べる』がトップですね。横浜というと中華街というイメージがかなり強いですが、外国人来訪者は普通に日本食を食べるんですね。

  • 日本食を食べる:71.3%
  • ショッピング:63.8%
  • 街歩き:58.8%
  • 温泉・温浴施設・エステ・リラクゼーション:34.9%
  • 美術館・博物館・芸術祭など:34.5%
  • 日本食以外の食事をする:30.6%
  • 日本庭園の鑑賞:29.0%
  • テーマパークなど観光施設に行く:28.8%

横浜の前後に立ち寄った場所

横浜を訪れる前後に立ち寄った場所についても調査しています。

横浜を訪れる前に立ち寄った場所の上位10カ所は以下のとおりです。やはり横浜からの交通の便が良い東京(東京駅周辺)や新宿、渋谷、銀座、上野といった都内の場所が上位ですね。その他には東海道新幹線で一本で移動できる京都、大阪あたりが上位に入っています。下位の方には北海道や九州なんかも入っていますが、日本周遊クルーズでよく見かけるコースですのでこのあたりはクルーズ船の旅客ですかね。

  • 東京(東京駅周辺):64.3%
  • 新宿:26.4%
  • 京都:23.2%
  • 大阪:22.9%
  • 渋谷:20.4%
  • 千葉(ディズニーランド):17.2%
  • 銀座:16.2%
  • 上野:14.1%
  • 鎌倉・江ノ島:10.2%
  • 北海道:9.8%

なお、横浜を訪れた後に訪れる場所についてもほぼ同様の傾向ですが、千葉(ディズニーランド)への立ち寄りがやや増えているのが特徴のようです。

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『クルーズ旅客』調査について

近年増加しており横浜市としても誘客している外国客船に乗船するクルーズ旅客について、横浜観光の実態と意向について明らかにするため、クルーズ旅客についての調査が実施されています。

横浜港でのクルーズ船受入環境の整備についての取組みについては『【横浜港(大さん橋・新港・大黒・本牧・山下ふ頭)】今後のクルーズ船受入や開発計画をまとめました!』の記事でご紹介しています。

調査は、横浜港から出港するクルーズ船(ダイヤモンド・プリンセス、セレブリティ・ミレニアム)に乗船するクルーズ旅客のうち北米、オーストラリア、英国などの地域客を中心にヒアリングにより実施されました。

ダイヤモンド・プリンセスが横浜港の大さん橋に寄港したときの様子は『横浜港の大さん橋国際客船ターミナルへ豪華客船ダイヤモンドプリンセスを見に行ってきました!』の記事でご紹介しています。

クルーズ旅客の年齢層

横浜を訪れたクルーズ旅客の年齢層は以下のとおりです。

  • 10代以下:0.4%
  • 20代:4.6%
  • 30代:6.7%
  • 40代:3.8%
  • 50代:22.5%
  • 60代以上:57.9%
  • 不明:4.2%

クルーズ旅行というと、時間とお金に余裕のあるご年配の方が多いイメージですが、外国人来訪者についてもそれと同じ傾向にあるようですね。調査には国別の集計も出ていますが、どの国も同じような傾向です。

乗船前の宿泊地

乗船前の宿泊地は以下のとおりです。

東京が3割、横浜が1割という感じですが、不明が半分以上を占めているのであまりあてにはならない調査結果かもしれないですね。外国人観光客はあまり宿泊場所がどこの地区にあるのかを意識しないようですね。。

  • 東京:30.4%
  • 横浜:9.2%
  • 羽田:0.4%
  • 成田:2.5%
  • 西日本、他国内:1.3%
  • 国外:2.1%
  • 不明:54.2%

クルーズ旅行の手配方法

国別に掲載されていますが、このうち特徴のある米国と英国を記載します。米国は自身で手配した割合が高く、英国は全てセットになったパッケージ商品を購入した割合が高い傾向にあるようです。

米国
  • クルーズと航空券、ホテルのセットの商品を旅行会社から購入:13.3%
  • クルーズに合わせ、航空券やホテルの手配を旅行会社に依頼:8.9%
  • クルーズ、航空券やホテルの手配を自らオンラインで行った:64.4%
  • その他:11.1%
  • 自分で手配していないのでわからない:2.2%
  • 不明:0.0%
英国
  • クルーズと航空券、ホテルのセットの商品を旅行会社から購入:66.7%
  • クルーズに合わせ、航空券やホテルの手配を旅行会社に依頼:8.7%
  • クルーズ、航空券やホテルの手配を自らオンラインで行った:15.9%
  • その他:5.8%
  • 自分で手配していないのでわからない:2.9%
  • 不明:0.0%

まとめ

横浜市が実施した外国人観光客に関する実態調査の結果をご紹介しました。個人的にはそこまで驚くような結果はなく、正直なところ『まぁそんなものか』といった感じの感想でした。

2019年から2020年にかけて横浜では、ラグビーワールドカップ第7回アフリカ開発会議オリンピックと国際的に注目されている大イベントが続きます。外国人の来訪者も増えることが想定されます。『【あうたびに、あたらしい】横浜市文化観光局のブランドイメージ向上に向けた2019年度の取り組みについて』の記事でご紹介しているとおり、横浜市では国内外からの誘客促進を進めています。

横浜市としてはこれらの調査を今後も継続して行っていき、結果を今後の施策に反映していくようですので、これからの施策に注目したいと思います。

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