横浜市営バスの路線別収支と気になる路線(36系統・109系統)についてご紹介します!

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横浜市民として普段何気なく利用している横浜市営バス。数多くの路線がありますが、路線別の収支やバス事業全体の収支がどうなっているのか気になったので調べてみました!あわせて、利用者が多い路線、少ない路線について具体的にフォーカスしてご紹介します。

市営バス路線別収支・乗車人員について

横浜市営バスはこちらの路線図のとおり、非常に多くの路線があります。横浜市交通局では、市営バスの路線別収支・乗車人員も公表しています。

路線によって利用者数や収支にだいぶ差がありますね。『営業係数(100円の収入を得るために必要な支出)』もばらつきがあり、必ずしも『利用者数が多い路線ほど利益が大きい』という関係なわけではないようです。
※印のついている路線は『生活交通バス路線』として運行、一部補助金の交付を受けている路線です。

2017年度のデータでは、1日あたりの利用者が1万人を超えている路線は以下の3つです。

乗車人員が大きい路線ランキング(2017年度)

1位41系統鶴見駅西口~川向町折返場16,700人
2位23系統青葉台駅~若葉台中央12,692人
3位36系統緑車庫前~横浜駅西口12,016人
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【36系統】運行本数がとても多く使い勝手の良い路線

利用者が多い路線の中から、横浜市営バス36系統を取り上げてみます。

36系統は横浜駅西口と緑区の緑車庫前を結ぶ路線です。緑車庫の近くのJR鴨居駅は、ららぽーと横浜の最寄り駅ですので、よくららぽーと横浜に行かれる方には馴染みが深いかと思います。

36系統の中から1つ停留所をご紹介します。

36系統・82系統の神大寺停留所

こちらは『横浜の美味しいパン屋『ル・ミトロン』土・日・祝限定のサンドウィッチが美味しい!』の記事でご紹介した『ル・ミトロン神大寺本店』の目の前にある神大寺停留所です。

このバス停は36系統と82系統が通ります。平日の朝は、これに加えて急行バス路線326系統(経路は36系統と同じ)が通ります。路線バスに、途中の停留所を飛ばして運行する『急行』があるのは珍しいですね。それだけ平日朝の通勤に利用する人が多いということでしょうか。

例えば、ここのルミトロン神大寺本店から横浜駅方面に向かう際は、最寄り鉄道駅の『地下鉄ブルーライン片倉町駅』まで歩いてブルーラインに乗るよりバスの方が便利です。
途中、東急東横線の東白楽駅、JRの東神奈川駅前にも停車します。

神大寺停留所(横浜駅西口方面)の時刻表(2019年時点)

36系統だけでなく82系統も合わさっているとはいえ、特にラッシュ時の本数はすごいですね。一部、横浜駅より手前の東神奈川駅西口止まりのバスもありますが、平日朝の7時台は20本も通ります。

よくみると、
7:15→7:16
7:29→7:30
7:55→7:56

と間隔が1分しかない時間帯まであります。
【横浜市営バス】2021年4月ダイヤ改正(運行便数変更・路線の新設・廃止)について!』でご紹介しているとおり2021年4月に横浜市営バスのダイヤ改正があり、少し本数が変わっています。

地下鉄ブルーライン横浜駅(関内、湘南台方面)の時刻表(2019年時点)

電車とバスでの単純な比較は適切ではないかもしれないですが、横浜市営地下鉄ブルーラインのラッシュ時の本数よりも多かったりします。ブルーラインは平日朝の7時台は14本です。

【109系統】横浜ベイブリッジを渡る唯一の市営バス路線ついて

109系統は横浜駅前とスカイウォーク前を結ぶ路線です。先ほどの平成29年度の路線別収支をみると分かるとおり、赤字が一番大きい路線です。

この109系統は、横浜駅からみなとみらい、桜木町、中華街のあたりを通り、なんと横浜ベイブリッジを渡ります!109系統は横浜ベイブリッジを渡る唯一の市営バス路線なんですね。

そごう横浜1階のバス乗り場

こちらが横浜駅東口、そごう横浜1階にある109系統のバス乗り場です。

行き先の『スカイウォーク』は、横浜ベイブリッジの大黒ふ頭側の下層部にあり横浜港を360度見渡せる施設です。スカイウォークは2010年に利用は休止されていますが、バス停の名称はそのまま残っているようです。

なお、このスカイウォークは『【2019GW】横浜港にクルーズ船が15隻寄港予定!豪華客船の見学会も実施されます!』の記事でご紹介しているとおり2019年4月、5月に実施される客船見学会において、クルーズ船を間近で眺めることができる施設として久しぶりに復活することになっております。

109系統の行先案内・時刻表(2019年時点)

109系統の時刻表をみると、平日の朝と夕方の時間帯こそ少し本数がありますが、その他の時間帯はほとんど運行していません。現在は主に通勤用の路線として利用されているようです。

ベイブリッジの下を走行します。横浜港が一望できます。』と乗車をお勧めするかのようなひと言もありますので、ご興味を持たれた方はぜひとも乗車してみてください。

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横浜市営バスの収支について

今度はバス事業全体の収支をみてみましょう。

横浜市交通局から発表されていた2017年度の決算数値(平成 29 年度 市営交通事業の決算(速報)について)の資料で確認できました。

横浜市交通局では主に『自動車事業(市営バス)』と『高速鉄道事業(市営地下鉄)』の2つの事業を営んでいます。
今回の記事で着目した『市営バス』については、営業損益をみると△272百万円となっており、市営バス全体では営業赤字なんですね。

『経常損益は黒字を達成』とアピールしているかのような記載はありますが、これは補助金等を計上しているためで、いわゆるバスの利用者が支払う乗車料による収入だけでは、支出を賄いきれていない状況のようです。

先ほどの路線別収支をみても、平成29年度は、135路線のうち97路線が赤字路線になっています。

全国屈指の人口を誇る横浜市ですので利用者も多いのかとイメージしていましたが、それでも営業赤字ということで路線バス事業は厳しい経営環境のようです。

まとめ

横浜市営バスの路線別収支を調べてみたら、路線によって利用者数や収支がまちまちなことがわかりました。毎日大勢のお客さんが乗車する黒字路線がある一方で赤字路線も多く、バス事業全体でみても営業赤字のようです。

路線バスは鉄道に比べて、地域により密着した便利な路線も多いですので、ぜひとも利用頻度を増やしてみてください。

横浜市営バスに関するお得な情報は『横浜市営バス・地下鉄がお得に利用できる一日乗車券についてまとめました』や『横浜市営バス・地下鉄がお得に利用できる一日乗車券についてまとめました』の記事でもご紹介していますので、あわせてどうぞ!

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