【新港ふ頭客船ターミナル】横浜港に完成した新しい客船ターミナルの情報をまとめました!
2019年秋、横浜港の新港ふ頭に新たな客船ターミナルが完成しました!新しいクルーズ船ターミナルの完成はクルーズファンにとってはとても楽しみで待ち望んでいました。
こちらの横浜市からの記者発表資料(ハンマーヘッドパークとハンマーヘッドデッキが 令和2年8月28日(金)に完成します!! )のとおり、2020年8月には下でご紹介するハンマーヘッドクレーンを間近で眺めることもできる『ハンマーヘッドパーク』も完成しています。
新港地区に完成した『新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド)』についての情報をお届けします。
新港地区(新港ふ頭)客船ターミナルについて
横浜のみなとみらい21新港地区に、新たな客船(クルーズ)ターミナルが完成しました。
建設中から名付けられていたプロジェクトの名前は『YOKOHAMA HAMMERHEAD PROJECT(ヨコハマハンマーヘッドプロジェクト)』で、施設の名称(横浜ハンマーヘッド)にもなっています。
複合施設『横浜ハンマーヘッド』の各施設(ホテル・商業施設)についての詳細は『【横浜ハンマーヘッド】2019年10月完成!新港ふ頭の新複合施設についての情報をまとめました』の記事でご紹介しています!
こちらが当初から発表されていた完成予想図です!横浜の風景に大型のクルーズ船が見事に映えますね!
ターミナルは5階建てで、
- CIQ(税関・出入国審査・検疫)施設(1階)
- 『食』をテーマにした商業施設(1階~2階)
- インターコンチネンタルホテル(3階~5階)
が入っています!
完成したターミナルの様子をご紹介します!
新港ふ頭客船ターミナルは2019年10月末に完成しました。ターミナル完成後の様子をみてきましたので、周辺の状況をご紹介します。
1stアニバーサリーマルシェが開催!
新港ふ頭客船ターミナルは、2020年10月末でオープンして1周年を迎えました。こちらの横浜市からの記者発表資料(新港ふ頭客船ターミナル(横浜ハンマーヘッド) 1stアニバーサリーマルシェを開催します!)のとおり、マルシェが開催されます。
地産地消をテーマにした店舗ほどが出店、客船フォトコンテストの入賞作品やクルーズ船模型の展示、市営交通グッズの販売などが実施されるとのことです。
開催日時:2020年10月31日(土)、11月1日(日) 10:00~16:00
どんなクルーズ船が利用するのか?優先利用も?
どのようなクルーズ船がこの新港地区客船ターミナルを利用するのか、気になりますね!
横浜市の2017年12月28日プレスリリース「横浜港国際旅客船拠点形成計画」に新港地区ターミナルに関する詳しい記載がありますので、ざっくり概要をご紹介します。
新港地区客船ターミナルは、ダイヤモンド・プリンセス等の11万6千総トン級の大型客船にも対応できるようです。
また、外国客船の利用がメインのようで、中でもダイヤモンド・プリンセスについては『日本における母港化を図る』と一歩踏み込んだ記載もあります。『母港化』とは聞きなれない言葉ですが、この横浜港の新港地区客船ターミナルを日本における拠点にするという意味合いかと思います。実際に2019年11月4日にはダイヤモンド・プリンセスは新港ターミナルの記念すべき第1号入港として受け入られました!
『横浜港の大さん橋国際客船ターミナルへ豪華客船ダイヤモンドプリンセスを見に行ってきました!』の記事でご紹介しているとおり、2019年まではダイヤモンド・プリンセスは主に横浜港を訪れる際は大さん橋の客船ターミナルに停泊しました!
今後は、この新港地区客船ターミナルの利用がメインになるものと思われました!が・・・・、『【横浜港】2020年のクルーズ船入港予定情報まとめ!初入港の客船も数多く寄港予定です!』でご紹介している2020年の横浜港入港予定でもわかるとおり、2020年はダイヤモンドプリンセスはこの新港ふ頭ではなく、大黒ふ頭のターミナルに停泊する予定のようです。
また、新港地区客船ターミナルについて、上でご紹介した形成計画には以下の記載があります。
(c) 係留施設の優先的な利用
Carnival Corporation & plc Asia Pte. Ltd.は、他のクルーズ船社に先立って係留施設の利用を予約することができる。
横浜港国際旅客船拠点形成計画
優先的な利用について『Carnival Corporation & plc Asia Pte. Ltd.』(カーニバル・コーポレーションplc。以下『カーニバル社』といいます)と記載があり、外国客船の中でも『カーニバル社』は、他のクルーズ船社に先立って優先的に施設を利用することができるようです。
どうやら『カーニバル社』が、新港客船ターミナルに設置される『屋根付き通路の一部』を整備する代わりに優先利用権が与えられる仕組みのようです。
これは横浜港における国際クルーズ拠点の形成に関する取り組みの一部ですが、横浜港にかぎらず全国の港湾における国際クルーズ拠点形成の計画に関する取り組みを『国土交通省のクルーズ振興・クルーズ船受入環境整備の取り組みについてまとめました!』の記事でご紹介しています。
横浜市の2018年11月9日プレスリリース『横浜港クルーズ拠点形成協定書の締結について 』のとおり横浜市と『カーニバル社』の間で協定書が締結されています。
『カーニバル社』は世界最大のクルーズ客船運航会社です。こちらの公式ホームページにブランドの一覧があります。
例えば、
- ダイヤモンド・プリンセスで有名な『プリンセスクルーズ』
- 英国女王の名を冠したクイーン・エリザベスで有名な『キュナードライン』
- 日本発着クルーズのパンフレットでもよく見かけるイタリア客船『コスタクルーズ』
あたりについても、すべてこの『カーニバル社』の傘下のクルーズブランドなんですね。知りませんでした・・・
なお、クイーン・エリザベスが2019年に横浜港に寄港した際の様子は、『【横浜港】2019年、クイーンエリザベスが3年ぶりに寄港!写真とともに見学会等の情報をご紹介します!』でご紹介しています!
アクセスについて
新港客船ターミナルの場所はみなとみらい21地区の、赤レンガ倉庫、ワールドポーターズ、カップヌードルミュージアムがあるあたりです。2016年に完成した『マリンアンドウォーク横浜』のすぐ近くでもあります。
ターミナル完成と同時期から横浜市営バス『ピアライン』が新たに運行を開始しています。
桜木町駅からターミナルに行くのに非常に便利です。【ピアライン】みなとみらい21新港地区に横浜市営バスの新路線が誕生!の記事でご紹介していますので、ぜひご利用ください。
こちらが現地付近から撮った写真です。この立地、素晴らしい横浜の景色は海外からの観光客にも大きなアピールになると思います!
ハンマーヘッドクレーンについて
新港ふ頭客船ターミナル新設のプロジェクトの名称にもなっている『ハンマーヘッドクレーン』についてですが、工事現場に情報が貼り出されていました。
ハンマーヘッドクレーンは1914年に完工した新港ふ頭整備の際に設定されたイギリス製のクレーンのようです。イギリス製のクレーンが国内に現存するのはここ横浜市と長崎市、佐世保市の3か所のみのようです。
ハンマーヘッドクレーンは実際に工事現場の付近からも肉眼で確認することができました。
ターミナル完成後はこちらのとおり、間近でハンマーヘッドクレーンを眺めることができるようになりました!
完成前のターミナルの様子(2019年1月)
ターミナル工事中の様子を写真におさめていました。完成した今となっては見ることができないターミナルの姿を少しご紹介します。まずは2019年1月中旬の工事の様子です。
赤レンガ倉庫の側から撮った写真です!うしろに横浜の景色のシンボルでもあるインターコンチネンタルホテルが見えます。『【横浜インターコンチネンタルホテル】オーシャンテラスでランチビュッフェを食べてきました!』の記事でご紹介していますが、ホテル1階のオーシャンテラスからは、この新港ふ頭客船ターミナルを眺めながらビュッフェを楽しむことができます!
反対側からも撮ってみました!
ターミナルは5階建ですので、骨組みについてはほとんど出来上がっていた頃ですね。
工事現場に貼り出されている『建築計画のお知らせ』によると、建築の完了予定年月日は『2019年10月30日』と記載されていました。
先ほどの横浜市のプレスリリースでは『2019年春頃供用開始を目指して』とありましたので、当初の予定よりは少し遅れたようです。
2018年11月にも近くに行く機会があり写真を撮っていました。
そのときの様子がこの写真です。この頃と見比べると、だいぶ工事が進んだ感が見て取れますね!
完成前のターミナルの様子(2019年3月)
2019年3月上旬に再度ターミナル工事の様子を見てきました。
1月上旬に比べると、またさらに少しだけ建物が完成に近づいている感じがしました!
このような立派な表札のようなものもできていました!
まとめ
2019年秋に誕生した新たな客船ターミナルは、5階建てで飲食店等の商業施設やホテルも入り、にぎわっています!
このターミナルに停泊する客船は、外国客船が中心となる計画のようで、特に『カーニバル社』のクルーズ船がこのターミナルを優先的に利用することができるようです。
横浜の新たなシンボルになることは間違いないと思いますので、ぜひとも立ち寄ってみてください!
新港客船ターミナルの他にも横浜港では様々なふ頭でクルーズ船受入体制の強化に向けた計画等が進んでいます。それらの情報は『【横浜港(大さん橋・新港・大黒・本牧・山下ふ頭)】今後のクルーズ船受入や開発計画をまとめました』の記事にまとめています。
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